“ 今年こそいいコート ”
その理由
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2024-2025
その理由
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2024-2025
なぜなら、寒くなって(具体的には12月)売れ筋のコートが売り切れしてしまうと、追加生産ができたとしても入荷は春(3月頃)になってしまうから。
夏ものの簡単な軽衣料なら比較的短い期間で生産ができますが、重衣料のコートは生地生産を含むとかなりの時間を要します。
その年の冬(11月〜)に着れるコートの最終の生産注文リミットは9月頃。
ですが、その時点では、その年が暖冬が厳寒かの判断がつきません。
よって比較的売り切れる数量での発注になります。
その年の売れ筋であればあるほど、品薄になり毎年買いそびれてしまう現象が起きてしまいます。
寒くなって着頃の頃に十分な数量が用意できないのには、この発注のタイミングの難しさにあります。
お客様にとっても悩みどころではありますね。
特に受注分のみの枚数で生地作りから始める「フォローコート」などは、約半年以上前より、 ひと冬にお届けする生産準備が始まりますので、寒くなってから売り切れた場合に、すぐに追加生産・入荷が叶わないコートになります。
大量生産ではなく、少量を高品質に仕上げるファクトリーでの生産のため、一度に縫える分量にも限りがあるため、今年の冬までには、数回に分けてのお届けを予定しております。
また効率や量産とは無縁の、職人が一人で仕上げまでの全工程を担っているのが「シェルブールコート」になります。
一点づつ製作されるので、時間はかなり要することになり、こちらも一度の生産数にはどうしても限りが出てしまいます。
一度売り切れたら次の入荷までお日にちをいただくこともあります。
寒くなってから、見つけたコート。
でも、なぜだか心が動かない...
このくらいでまぁいいかって思えない。
『今年は我慢してでも、やっぱり「いいコート」が欲しいな。』
そう思うのって、なぜなんだろう?
生産の細かなことはわからなくても
しっかり作られた道のり確かな商品には
温かみや誠実さが宿っていて
それを自然と感じとっているのかも知れませんね。