別注
THE LINE エレファントレザー
コンパクト財布
革が皮本来のまま
どれも個性的
日々使うものだから
自由に
THE LINEのブルーのエレファントの革が少量ありましたので
その革を使ってコンパクト財布を別注します。
革の単位は日本ではds(デシ)
1dsは10cm×10cm
ライダースを作るには
ライダースの形や革にもよりますが
1着350ds〜450dsほど必要です。
写真のエレファントレザーブルーの革は60ds
ライダース1着には全然足りない革の量になります。
革が最高なのでこのまま世に出ないのはもったいないなと思い
今回の別注財布の生産が決まりました。
財布のファスナーはririのメタリックを使用します。
エレファントレザーはワシントン条約によって
厳格な制限の元で国際取引が行われています。
ワシントン条約は、自然のかけがえのない一部をなす野生動植物の特定の種が
過度に国際取引に利用されることのないようこれらの種を保護することを目的とした条約です。
この条約は、絶滅のおそれがあり保護が必要と考えられる野生動植物を附属書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
3つの分類に区分し、附属書に掲載された種について
それぞれの必要性に応じて国際取引の規制を行うこととしています。
附属書Ⅰ
絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている又は受けるおそれのあるもの。
対象種一例、オランウータン、ゴリラ、ジャイアントパンダ
附属書Ⅱ
現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれのあるもの。
対象種一例、ライオン、クマ、タカ
附属書Ⅲ
締約国が自国内の保護のため、他の締約国・地域の協力を必要とするもの
対象種一例、セイウチ、ワニガメ、タイリクイタチ
エレファントレザーは
1989年にワシントン条約で取引禁止の付属書Ⅰに記載されましたが
密猟が少なくワシントン条約以降個体数が増え、農業被害などが多くなり
1997年にワシントン条約附属書Ⅱに分類されました。
付属書Ⅰですと商業目的の取引は禁止されていますが
附属書Ⅱだと厳格な制限下での商業目的が可能になります。
とは言え、革の絶対数が牛に比べると
市場に出回ることがずっと少ない希少な革になります。
エレファントレザーは大小のシボ(凹凸)やダイナミックなシワが無数にあり
1枚の革の中でも様々な表情が存在する革です。
エレファントレザーは非常に丈夫で摩擦や水にも強いレザーです。
一見硬そうに見えますが、触るとしっとりとソフトな革質です。
1枚の革での中でもシワやシボの入り方が様々あり
ひとつとして同じものがありません。
革の表面は若干起毛感があります。
使っていると起毛感が落ち着き、ゆっくりと艶が上がります。
エレファントレザーはお手入れが難しそうなイメージがありますが
丈夫で強い革なので実はお手入れも難しくありません。
基本的にはブラッシングのみで構いません。
革の表面についた埃や汚れをかき出してください。
ウエスだと革の凹凸に埃が溜まるのでおすすめしません。
ブラッシングの際は、硬めの豚毛のブラシより、柔らかめの馬毛のブラシの方が
革を傷めず使いやすいと思います。
また牛革であればクリームを塗布しますが、
エレファントレザーはクリームを使用するとムラになったり、
凹凸にクリームが溜まることもありますので
革に栄養を補充する場合は防水スプレーをご使用ください。
防水スプレーをご使用の前には汚れを取り除くためにブラッシングをしてから
革全体に満遍なくスプレーしてください。
当時880,000円だったエレファントのライダースですが
革の高騰により現在は1,485,000円です。
このTHE LINEのエレファントブルーのライダースと同じ革でコンパクト財布は作ります。
写真はエレファントレザーブルーを広げた状態です。
実際にこれを使って財布を生産します。
写真はエレファントレザーではありませんが
コンパクト財布のファスナーを開けたところ。
中には内ポケットがひとつ。
コンパクト財布は、手のひらサイズですが
お札、コイン、カードを収納出来ます。
真ん中の内ポケットはコインではなくカードを収納します。
お札は折って片側に収納します。
コインはお財布に直入れします。
お客様ご使用のコンパクト財布。
コンパクト財布をご使用のお客様からは
「意外と使いやすいんですよ、これがメイン財布になってしまいました」
そういう声をよく頂きます。